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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#201 『Light of Nibel』(Gareth Coker/Ori and the Blind Forest/PC・XOne)

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Moon Studiosがおくるプラットフォームアクション・Oriより、

Gareth Coker作曲、Blind Forestの『Light of Nibel』。エンディングで流れます。

オーストリアのインディーゲームスタジオ・Moon Studiosのデビュー作にして代表作にあたる本作。嵐に見舞われ死に絶えんとするニブルの森を舞台に、孤児の精霊・オリは、災厄の根源たる闇に立ち向かうことになる。サイドビュー型のメトロイドヴァニアで、息をのむほど美しく洗練されたグラフィックが何よりの特徴である。道中では能力セルや精霊の光(経験値)を蒐集することで、探索や戦闘を有利に進める特殊能力をスキルツリー形式で解放することができ、硬派なステージギミックを攻略するための種々様々なアクションが楽しめる。その幻想的な世界観と冒険心をくすぐる雄大なシナリオとが相まって、丁寧さが光る仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのはGareth Coker氏。イギリス出身の作曲家で、ゲーム音楽の他には映画やCMなどを幅広く手がけている。ゲーム方面では本作以前まではインディー作品を中心に担当していたが、本作において音楽関連の章に複数ノミネートされたり実際に受賞したりしたことで、以降は活躍の幅を広げている。また、続編のWill of the Wispsでも引き続き作曲している。本作では、そのミステリアスでファンタジックな作風に合わせて、楽曲はすべてフルオーケストラで構成されていて、コーラスにはAeralie Brighton氏、フルートにはRachel Mellis氏、オーボエにはTom Boyd氏などの演奏家が参加している。サウンドトラックはオリジナル盤のほか、拡張版となるDefinitive Editionの追加曲やオリジナル盤未収録の曲、本編の未使用曲、プロトタイプ曲なども含めて網羅したAdditional Soundtrackも存在する。

闇に閉ざされていたニブルの森を救う旅の終わり、エンディングで流れるのがこの曲である。メニュー画面で流れるメインテーマをアレンジしたもので、メインテーマはこの曲以外にも様々な楽曲のなかでライトモチーフとして引用されている。オーケストラの醍醐味をぎゅっと詰め込んだ壮大なシンフォニックサウンドが魅力で、ダイナミックに展開する曲調をBrighton氏の躍動感あふれる歌声が鮮やかに彩る。生気に満ちた、聴き心地の良い音色で、エンディングにふさわしい醸成された空気感を醸し出す一曲である。

メニューの曲は当初のオリジナルサントラには未収録でしたが、拡張サントラに入っています。『Main Menu』(おなじくfeat. Aeralie Brightonさん)、あわせてどうぞ。

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