セガとプレイハートがおくる協力アクションRPG・蒼空のリベラシオンより、
ZENTA作曲、『僕らの負けられない戦い』。ボス戦で流れます。
セガによるスマホRPGとして登場した本作。帝国に奪われた王都を取り戻すべく、一度はあえなく命を落とすも、冥界の女王・リベラと契約して蘇った青年・ロランは、革命軍を率いて戦うことになる。スマホを横に持ち、ボタン操作でアクションを決める軽快なゲーム性が特徴で、通常の敵もボス級の敵も、攻撃を重ねてブレイクさせれば派手に打ち上げて強力な空中コンボを放つことができる。コンボを繋げやすい軽戦士や守りを引き受ける装甲士、魔術を操る術士など、役割に応じて複数のジョブが存在するが、基本的に攻撃重視のゲームバランスである。育成要素やマルチプレイ要素もあり、王道なファンタジー調の仕上がりとなっている（現在はサービス終了済み）。
本作の音楽を担当するのはZENTA（土橋善太）氏。ギタリスト兼作曲家で、ゲーム音楽方面ではセガの龍が如くシリーズに関わっているほか、同じくセガによるスマホRPGのオルタンシアサーガで作曲した経験がある。本作の楽曲はロックバイオリニストのAyasa氏をフィーチャーしていて、バイオリンを基調としたクールなロックナンバーが揃っている。サウンドトラックはサービス終了後に発売された。
レイドボスや高難度の次元ボスなどではない、汎用のボス戦で流れるのがこの曲である。短い間隔で低音の開放弦を鳴らしつつ、緊張感の走る旋律を奏でるイントロから始まり、10秒以降にけたまましいドラムが加わると、続く20秒手前でさながら竜巻のように高速で上昇していく速弾きバイオリンが響き渡る。イントロだけでも迫力十分だが、メインメロディーはさらに緩急自在の躍動感にあふれていて、バイオリンと並んでエレキギターも力強い存在感を示す。1分22秒からのサビでバイオリンが一連のフレーズを奏で終えると、畳みかけるように1分44秒からギターソロが入り、そこからまた曲後半に向けて一段と盛り上がりを見せる。最初から最後まで疾走感と昂揚感を保ち続ける一曲である。
バイオリンの格好良さがよく引き出されてますね。せっかくなので通常戦闘曲『勇者の剣』も聴いていってください。
