バンダイナムコがおくるマッチョ系ポージングアクション・マッスル行進曲より、
遠山明孝作曲、『キャラクターセレクト』。メニュー画面で流れます。
※単曲動画が見つからないため、30分延長版ですが、1分過ぎで止めてます
Wiiウェア向けの配信ソフトとして登場した本作。ドロボーに盗まれてしまったプロテインを奪い返すべく、ナイスなマッチョたちがポーズを決めて壁穴をすり抜けて追いかけることになる。ルールは単純、画面奥から手前に現れる壁穴の形と一致するようにWiiリモコンとヌンチャクでポーズを取り、ドロボーに追いついたらひたすらシェイクして捕まえるというものである。メインのつかまえゲームに加えて、うでくらべアタックという最大4人で壁抜けの記録を競うモードが収録されている。プレイアブルキャラは見た目のみの違いだが強烈に個性派揃いな7人で、基本的に筋肉隆々のパンツ一丁だが、モヒカンやらシルクハットやらシロクマやらとやたら濃い連中がノリノリで肉体美を披露してくれる。清々しいほどシンプルで眩しい仕上がりとなっている(現在は配信終了済み)。
本作の音楽を担当するのは遠山明孝氏と矢野義人氏。遠山氏は当時、矢野氏は現在もバンダイナムコに所属する作曲家である。本作のぶっ飛び具合は同じくナムコ製の塊魂シリーズを彷彿とさせるところがあり、遠山氏と矢野氏はいずれも同シリーズに初代から携わっているため、音楽面でも近い雰囲気がある。塊と筋肉で掲げるテーマこそ違えどボーカル曲を中心としたラインナップであり、本作では特に女声をフィーチャーした爽やかなテクノやエレクトロ系の楽曲が揃っている。サウンドトラックには短いジングルも含めて収録されている。
メニュー画面で流れるのがこの曲である。キャラだけでなくモードやステージを選ぶ一連の工程で流れ続けるが、とりわけキャラクターセレクト画面ではマッチョたちが素敵な体躯でキレキレのダンスを見せてくれるので印象深い。その演出に見合うように、この曲は踊れるクラブミュージックに仕上がっている。周期的に "Yeah!" と叫ぶ合成音声に、アシッドジャズに通ずる艶やかなスリルを纏ったシンセストリングスやブラスを添えることで、自然と身も心も筋肉も弾むようなノリを醸し出す。1ループ16秒で完結するが、非常に耳馴染みしやすく中毒性のあるフレーズで構成されるため、長時間聴いても色褪せない魅力がある。燦然と輝き続ける筋肉のように鮮やかな一曲である。
筋トレのお供にでも流したら捗るかもしれませんね。実際のキャラセレクト画面の様子もあわせてご覧ください、効果音がちょっと入ってて英語版ですが問題ないでしょう。