泉谷雅樹作曲、『お主も悪よのぉ』。高得点者名刻印画面で流れます。
彩京のデビュー作である戦国エースの続編にあたる本作。東方の名将が女人の魂を贄に究極の生命体を創造せんと画策するなか、天翔ける飛蒼石を託された五人衆が脅威に立ち向かうことになる。前作同様に全7面×2周構成で、破天荒な世界観やテンポ感を踏襲しているが、本作では縦ではなく横スクロールになってキャラクターデザインが変更された。空飛ぶ飛蒼石の力により自機は戦闘機ではなくキャラ本人になっていて、グラマラスな暴れん坊巫女、法力怪力煩悩なんでもありなターボ坊主、金髪少女忍者など、見た目も性能も物語上のやりとりも個性的なメンツが揃っている。攻撃手段に大きな変更はないが、前作にあった溜め撃ちは本作では各キャラのお供となるオプション(式神や動物など)が担当していて、そのキャラならではの戦闘スタイルが楽しめる。相変わらず敵弾は超高速・広範囲散布型で初見殺しだが、その分パターンを覚えて死角に入れば効率的に攻略できる仕組みである。総じて癖と彩りに満ちた仕上がりとなっている。後にセガサターンとPS2に移植されたほか、スイッチ、PC、PS4向けに配信された。
本作の音楽を担当するのは泉谷雅樹氏。当時、彩京に所属していた作曲家である。前作では本編未参加だがサントラ用のアレンジを手がけたことがある。本作は全体的なノリは奇天烈だが音楽は割と真面目に純和風な雰囲気が漂っていて、尺八や鼓、三味線などをふんだんに用いている。なかには電子音楽らしい疾走感のあるものも含まれるが、和風の静けさや寂寥感が強調されたものが多く、シューティングよりも戦国モノとしての色合いが目立つ。サウンドトラックについては本作単体でボイスや効果音集を含めて収録したもののほか、前作と合わせてデジタル新録したコレクション盤が存在する。
高得点者名刻印画面で流れるのがこの曲である。要するにランキング画面のことであり、自機とスコアと評価の一文が添えられた巻物に英数字で任意の名前を入力することになる。1ループの短い曲だが雅楽ディスコとでも言うべき存在感があり、洗練されたシンセとベースに笙の華やかな倍音や三味線の艶やかな音色が見事に絡み合う。冒頭~2秒は笙、2~4秒はシンセ、4~6秒は再び笙、6~8秒は再びシンセ、と定期的に鳴らす音色を入れ替えることで新鮮なムードとメリハリを保っている。曲名の妙な嵌まり具合とも相まって聴いているとニヤリとさせられる一曲である。
いえいえお代官様ほどでは……。