VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#231 『世界の果て』(岩垂徳行/グランディア/SS)

www.youtube.com

ゲームアーツが手がけるセガサターン屈指の名作王道RPGグランディアより、

岩垂徳行作曲、『世界の果て』。タイトル画面の曲。

90年代末期の激動の時代のなか、セガサターン発の大作RPGとして登場した本作。大規模な広告や宣伝に違わぬ傑作として高い評価を獲得し、後にシリーズ化されるもナンバリングタイトルは2005年に発売された3以来途絶えている。冒険を夢見る少年少女が繰り広げるオーソドックスな成長譚は、当時画期的だったグラフィックや一風変わった爽快な戦闘システムなど、多くの魅力的な要素に彩られながら、やがて世界の危機に立ち向かう物語へと発展する。

本作の音楽を担当するのは岩垂徳行氏。氏はシリーズ通して単独で作曲をおこなっていて、本作や続編の2では音楽関連の賞も受賞している。本作の楽曲はいずれも王道を極めた冒険活劇にぴったりなオーケストラサウンドとなっていて、思わずわくわくするような、世界の広さを感じさせる雄大な音使いが特徴である。

タイトル画面の曲であり、いくつかの重要なイベントシーンでも流れるこの曲は、『グランディアのテーマ』に次ぐ第二のメインテーマとも言うべき曲である。主人公一行は世界の果てと呼ばれる天高くそびえる巨大な壁の向こう側を目指すことになるが、その建造物の名を冠するこの曲には、好奇心旺盛な彼らの思いを丸ごと反映したかのような壮大さが見受けられる。バイオリンやトランペット、フルートやハープ、数々の楽器が織り成す繊細で優美な旋律は、鳴り止んだかと思ったら2分14秒あたりで再出発し、今度は臨場感たっぷりの勇ましい音色を響かせる。ちょうど1分後、3分14秒では再び落ち着いた曲調へと戻ると、そこから曲の終わりに向けて最後の盛り上がりを示し、夢を抱き続けることの偉大さを心に強く刻みつける。

なんでもつい先刻、海外でHDリマスター版が発表されたと聞いたので、急遽取り上げてみました。『グランディアのテーマ』もいつか個別記事が書けると良いですが、一応ここでも掲載しておきます。あわせてどうぞ。

www.youtube.com