VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#299 『STILL IN THE DARK』(石渡太輔/GUILTY GEAR X/ⅮC)

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サミーがおくる2D対戦格闘ゲームギルティギアより、

石渡太輔作曲、家庭用機版Xの『STILL IN THE DARK』。ミリア対ザトー戦の専用曲。

1998年に発売された初代を皮切りに、その異質で痛快なゲーム性が、格ゲー界隈を牽引することになったギルティギアシリーズ。ギアと呼ばれる特殊な生体兵器を巡るファンタジー風の世界観が特徴で、ことに2000年にアーケードで稼働し始めた外伝にあたるXは、低調気味だった格ゲーブーム再来の火付け役にもなった革新的な出来で知られる。高解像度の美麗なグラフィック、自由でダイナミックなアクション、個性豊かなキャラクター、いずれもシリーズの人気の基盤となる要素がぎっしり詰め込まれている。後にドリキャスPS2などにも移植されている。

本作の音楽を担当するのは石渡太輔氏。氏は音楽のみならず、システム、シナリオ、キャラクターデザイン、果てには主人公のCVまで担当している、GGシリーズのゼネラルディレクターである。氏自身がハードロックやヘヴィメタルに造詣が深いことから、楽曲全般もそうした影響を強く受けていて、本作においても氏特有のキレのある派手な作風を隅々まで堪能できる。AC版とDC・PS2版とでは音源が異なり、後者では特にギターが生音に置き換えられている点が印象深い。

ミリア=レイジ、金髪碧眼の容姿を持つ元アサシンである彼女は、孤児時代にザトー=ONE率いる暗殺組織に拾われた経歴を持つ。組織脱走後もミリアにとって、かつて育ての親であり師匠であったザトーの存在は大きく、そうした複雑な因縁を持つ者同士の戦いにおいて流れるのがこの曲である。エレキギターの旋律にエレキギターの伴奏が組み合わさった硬派なロックナンバーで、全編にわたって熱く、激しく、ときに物悲しく奏でられるその音使いからは、抜群の聴き応えを誇る疾走感が滲み出ている。1分30秒あたりの間奏部分で挿入されるアコースティックサウンドは、センチメンタルな響きを帯びているが、そこからさらに力強く気勢をあげてエレキギターが展開することで、緩急の差が心地良い、重厚感たっぷりな仕上がりとなっている。

生音のほうが好みですが、AC版の音源もあれはあれで独特な味わい深さがあります。ぜひ聴き比べてみてください。

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