アークシステムワークスがおくる2D対戦格闘・ブレイブルーより、
石渡太輔作曲、CSEXの『Plastic Night』。レリウスのテーマ曲として流れます。
BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT IIのアッパーバージョンとして家庭用ハード向けに登場した本作。当時の最新キャラだったレリウスや、前作まで有料DLCだったプラチナらを含む19人がプレイアブルとなった。ストーリーモードでは新規シナリオはもちろん、1作目の物語＋2作目の士官学校編・第七機関編がリファインされた状態で再録されている。新モードのアンリミテッドマーズモードはスコアアタックの一種で、登場する敵がすべてUnlimitedキャラ（ボス仕様の強化個体）になるなど、歯応えのある遊びが追加された。また、ネットワーク対戦のプレイヤーマッチで多対多のチーム戦が可能となったほか、各種ゲームバランスが調整された。CSシリーズの完結作らしく要素が充実した仕上がりとなっている。後にPSPとPCに移植された。
本作の音楽を担当するのは石渡太輔氏。おなじみアークシステムワークスに所属する作曲家兼ゲームクリエイターである。本作では既存曲を中心としつつ、追加曲として新キャラのテーマ曲や特殊な組み合わせでの戦闘曲などが収録されている。また、主題歌にはこれまで担当してきたKOTOKO氏に代わり、新たに飛蘭氏（現在の名義はFaylan）を起用している。相変わらず力強く、すこし哀愁の混じるロックナンバーが取り揃えられている。サウンドトラックは予約特典として同梱されているほか、シリーズサウンドを網羅したSOUND COMPLETE BOXに本作の楽曲も含まれる。
レリウス＝クローバーのテーマ曲として流れるのがこの曲である。CS2 ver1.10以降、当時はまだ参戦して間もない新キャラで、既存キャラのカルルの実父であり、統制機構の技術大佐かつ狂気の人形師でもある。人形兵器に改造した妻のイグニスを操りながら戦う彼のテーマ曲を、はじめから傲慢さが滲む威圧的なオーケストラヒットでインパクトたっぷりに彩る。ストリングスの不穏な演奏に次いでエレキギターのヘヴィなリフが奏でられると、圧迫感のある雰囲気を生み出す。50秒ほど経って主旋律が入る頃にはますます重苦しさに磨きがかかり、1分20秒頃のサビでは弦楽器の張り詰めた音色ともどもギターが情熱的なメロディーを披露する。肉親をも平然と実験材料にする清々しいほどの極悪人にふさわしい、強圧的だが格好良い一曲である。
12曲まとめていただいたリクエストの第7弾です。例によってCPでYUHKIさん編曲の『Plastic Night II』があります。オルガンやストリングスが賑やかになったような、派手さ全開のアレンジです。あわせてどうぞ。
