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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#584 『The Fighting Man』(広野智章/実況パワフルプロ野球15/PS2・Wii)

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コナミが手がけるプロ野球ゲーム・パワプロより、広野智章作曲、

15の『The Fighting Man』。オープニングで流れます。

野球選手を育成して球界の頂点を目指すパワプロシリーズのうち、ナンバリング15作目にあたる本作。現時点ではナンバリングを冠する最後のタイトル(以降は2009のように年度が付されるようになる)であり、PS2Wiiの両機種で発売された。おなじみのサクセスモードでは、社会人からプロ入りを目指す白球ドリーム編と、高校野球の監督になり甲子園を目指す栄冠ナイン編が収録されていて、特に後者では選手に体力の概念が追加されるなどして奥深さが増した。ペナントモードもお金の概念が導入されたことで、球団運営の面白さをよりリアルに体感できるようになり、全体的にバランスよくまとまった仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは田中昭一氏と広野智章氏、木村雅彦氏の三名。サウンドトラックでは木村氏の名前が確認できない(ゲーム中のスタッフロールには作曲の欄に記されている)かわりに、氏を指していると思われる実況パワフルプロ野球サウンドチームという名義が確認できる。いずれも本作以前にもパワプロシリーズで作曲経験のあるコナミ(あるいは元コナミ)の作曲家である。本作のサウンドのめぼしい点は、恒例のオープニングテーマがボーカルなしのインストゥルメンタルに変更されたことであり、この路線は2010まで受け継がれることになる。サウンドトラックはパワプロ音楽館5にて2009、2010、NEXTとともに本作の楽曲が収録されている。

くだんのオープニングで流れるこの曲は、エレキギターサクソフォンのスタイリッシュなアンサンブルが印象的な一曲である。オープニングといえば今まではアニメ調のムービーが用いられていたが、本作では擬音語といったコミックらしい演出を取り入れつつ、基本的にはCG映像で統一されている。そうした挑戦的な姿勢を体現するかのごとく、この曲はボーカルを入れずに器楽のみで勝負している。38秒過ぎのサビでは、直前のギターソロを受けて力強くサックスが展開していき、パワプロくんがバッターボックスに立ってバットを構える45秒あたりでは、曲のピークポイントにあわせてタイトルロゴが表示される。さらにそこからもう一段階、熱気に満ちた盛り上がりを見せ、最後まで全力を出し切って有終の美を飾る。

今日はパワプロの日ですね。一番最後に、ではなく途中にロゴを持ってくるセンスが好きです。そういえば今年の12月には25周年を記念してシリーズ初となるコンサートを開催するそうですね。曲目の詳細はまだですが、この曲もビッグバンドジャズのような形で演奏してくれたらさぞ素晴らしいでしょうね。