VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#611 『Tファンガー戦』(足立美奈子・水谷寿子/携帯電獣テレファング2 パワー・スピード/GBA)

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ナツメがおくる育成RPG・テレファングより、

足立美奈子・水谷寿子作曲、2の『Tファンガー戦』(仮称)。

Tファンガー戦で流れます。

携帯電話を使ってモンスターを呼び寄せる一風変わったゲーム性が特徴のテレファングシリーズのうち、ナンバリング2作目にあたる本作。失踪した父と、父が追っていた謎の秘宝を探すべく、少年キョウは電獣界に足を踏み入れて大冒険を繰り広げることになる。ハードをゲームボーイカラーからアドバンスに移したことでグラフィックが大幅に改良されたほか、電獣の種類も、前作の人気電獣を一部残しつつ、ほぼ一新して200種類にまで増加し、さらには進化パターンが充実したり、電話でのこまめなコミュニケーションの重要性が増したりするなど、システムまわりが順当に強化されている。前作同様、パワーとスピードの2バージョンで発売され、双方で出現する電獣や登場するライバルに差がある。

本作の音楽を担当するのは足立美奈子氏と水谷寿子氏。スタッフロールのサウンドデザインの欄では水谷郁氏と渡辺哲存氏の名前も確認できるが、ミュージックコンポーザーという括りでは足立氏と水谷女史の二名だけである。このうち足立氏は当時ピュアサウンドに、残りは当時ナツメに所属していた作曲家である。また、水谷両氏は前作でも作曲経験がある。本作ではハードの移行に伴ってグラフィックのみならずサウンドもパワーアップし、GBAの性能を引き出して、より近未来的な格好良さを表現できるようになった。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

Tファンガーとは主人公やライバルを含む電獣使いの人間のことであり、Tファンガーとの戦い、すなわち広い意味での対人戦で流れるのがこの曲である。イントロから7秒間、緊張感あふれるスタイリッシュな旋律が奏でられた後、王道を突っ走るクールなメロディーラインに取って代わり、疾走感たっぷりに曲が展開していく。1分5秒あたりから一気に転調すると、それまでのシリアスさを半ば保ちつつも、底抜けに明るくて、およそ負ける気がしない雰囲気をつくり出す。20秒ほど続いた後、元のキーに戻って違和感なくループへと突入し、再び昂揚感に満ちた音使いで戦闘を盛り上げてくれる。

ポケモンにおけるトレーナーかジムリーダー戦、といったところでしょうか。そう考えると、パッケージのレックスがサンドパンに見えてきます。だったらいっそ『戦闘!Tファンガー』とかのほうがそれっぽいかも。