アクワイアがおくるダンジョンマネージメントゲーム・勇者のくせになまいきだより、
はまたけし作曲、or2の『トカゲおとこが叫んでる』。エリア6～8で流れます。
プレイヤーが破壊神となり、勇者を打ち倒し世界を征服することを目的とするゆうなまシリーズのうち、ナンバリング2作目として登場した本作。ツルハシ片手にダンジョンを建設し、食物連鎖のルールに従って魔物を育成し、迫りくる勇者を撃退するという基本的なコンセプトはそのままに、本作では新たに環境に応じて魔物を変化させる突然変異システムや、ダンジョン全体に大地震を起こすダンジョン・クエイクなどの戦略的な要素が追加された。魔王軍のみならず、勇者軍も新職業が追加されたり体力全快のチェックポイントを設置するセーフフラッグなる凶悪なスキルを会得し、ますます激しい攻防が展開されるようになった。相変わらず豊富なパロディ要素も含めて、前作から正当にパワーアップした仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのははまたけし氏。当時、音楽制作会社ノイジークロークに所属していた作曲家で、前作から引き続き単独で作曲している。本作の楽曲は、主に小学校の音楽の時間で使うような楽器で構成されていて、ノスタルジーを感じさせるようなこだわりのサウンドが揃っている。また、本作では曲名にもパロディが多く見受けられるようになった。サウンドトラックは前作とあわせて収録されたものが発売されている。
エリア6から8まで、魔王城奪還の際に流れるのがこの曲である。木琴や鍵盤ハーモニカといった可愛らしい音色を用いつつ、徹頭徹尾シリアスな旋律を奏でさせることで、終盤らしい空気感を実感させてくれる。25秒頃からはさらにリコーダーが加わると、一段と賑やかになったような印象を与えるが、それと同時にどこか郷愁を誘うような響きも帯びている。タンバリンやトライアングルが織り成すごった煮の伴奏もまた、遊び心あふれる雰囲気づくりに一役買っている。シリアスでありながら愛嬌もある一曲である。
曲名のパロディ元は松任谷由実さんの『リフレインが叫んでる』とかでしょうかね。
