VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#234 『Indigo HELiX』(竜ライター/RefRain ~prism memories~/PC)

www.youtube.com

RebRankがおくる戦略的循環攻撃型弾幕撃込シューティング・RefRainより、

竜ライター作曲、『Indigo HELiX』。2面道中で流れます。

東方の上海アリス幻樂団や西方の瞬殺サレ道?と同じく、主にAmusement Makers出身のメンバーで構成されている同人サークル・RebRankが手がけるProject Blankシリーズのうち、第2作にあたる本作。前作の五月雨の流れを汲みつつ、システムを一新した仕上がりとなっている。前作同様、弾幕シューティングというコンセプトでありながら弾避けを必ずしも重視しないスタイルを取っていて、三種類の攻撃を循環させて敵を打ち倒す、緊迫感とスピード感あふれるゲーム性が特徴である。後にSteamにも移植された。

本作の音楽を担当するのは竜ライター氏。RebRank所属の作曲家で、前作から引き続きシリーズの作曲を単独でおこなっているほか、本作のスピンオフであるRedRiveでも作曲している。シューティングというジャンルにふさわしい、清涼感たっぷりのテクノサウンドが特徴で、その研ぎ澄まされた旋律は、スタイリッシュな作風によくマッチしている。サウンドトラックは設定資料集と抱き合わせのものが存在するほか、SteamのDLCとしても配信されている。

2面道中で流れるのがこの曲である。解放的なピアノの音色から始まり、シンセストリングスの伴奏とともに静かにパーカッションを加えながら徐々に盛り上げていく。イントロが終わる24頃には、パーカッションがピアノと負けず劣らずの存在感を放つようになる。しばらく似たようなフレーズを奏でると、50秒あたりでピアノは主旋律から退き、よりテクノらしい電子音に取って代わられる。サビが進むにつれ、バックに響くピアノの音色は徐々に勢いを取り戻す。電子音とピアノが綺麗に融合した浮遊感あふれる一曲である。

曲名からも分かる通り、五月雨の2面曲『blue HELiX』と関連のあるトラックです。そちらと比べてこの曲は、blueからindigo、青から藍色へ変遷したことで、より深みが増している、と言えるかも。あわせてどうぞ。

www.youtube.com