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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#640 『誓の明日』(TEKTEK・九十九百太郎・渡辺靖仁/ネオリュード2/PS)

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テクノソフトがおくるリーディングRPG・ネオリュードより、

TEKTEK・九十九百太郎・渡辺靖仁作曲、2の『誓の明日』。

ラストバトルで流れます。

キャラクターを直接操作するのではなく、カーソルで導くことで冒険を進めていくリーディングRPG・ネオリュードの続編として登場した本作。ティル、アリア、ルーフレインの前作主人公三人に加え、新たに物語の鍵を握る記憶喪失の少女・シィールと一緒に、大陸船を駆って古代文明をめぐる冒険へと旅立つことになる。操作方法やオート戦闘といったシステムの大部分を継承しつつ、ワールドマップの導入により、その重厚な世界観はさらにスケールアップし、仕掛けや謎解きが満載なダンジョン探索の面白さにもいっそう磨きがかかった。前作から続く冒険譚の完結作として、続編の刻まれた紋章へと橋渡しする仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのはTEKTEK氏、九十九百太郎氏、渡辺靖仁氏の三名。いずれも当時テクノソフトに所属していた作曲家たちである。このうち九十九氏と渡辺氏は前作でも作曲していて、渡辺氏はさらに後の刻まれた紋章でも作曲することになる。前作よりも冒険の舞台が広がったのを受けて、単純に曲の数が増えただけでなく、オーソドックスな戦闘曲、冒険心を煽るダンジョン曲、人情の機微を捉えたイベント曲など、多彩なシチュエーションに応じてバラエティ豊かな楽曲が揃っている。サウンドトラックはテクノソフトミュージックコレクションのVol.11「EXPEDITION」とVol.12「DISCOVERY」に分割収録されている。

ラストバトルで流れるのがこの曲である。ピアノを主軸に据えた壮大なオーケストラサウンドが印象的で、悲愴感あふれるイントロからしてすでに至上の昂揚感と緊張感をもたらしてくれる。ピアノの荘厳美麗な旋律に、エレキギターやブラスの勇猛無比な伴奏が重なり合うことで、その威風凛然たる曲調は、片時も休むことなく凄絶な盛り上がりを見せ続ける。クライマックスの気勢をものの見事に表現した迫力満点の一曲である。

この曲はもちろんですが、ラスダン(深淵の城塞)の『Darkness Blue』がなんとも神秘的で好きです。単曲ではなかなか見つかりませんが、下記動画の43:53あたりから聴けますので、よろしければどうぞ。

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