島村陽一作曲、2の『飛翔 flying』。1面道中で流れます。
式神使いの活躍を描く強制縦スクロールシューティング・式神の城の続編として登場した本作。式神を操る少年探偵・玖珂光太郎は、突如東京の上空に現れた巨大な浮かぶ城をめぐり、迫りくる異形の者を蹴散らしながら、やがては世界の秩序を賭けた戦いに巻き込まれていく。操作体系は概ね前作を踏襲しているが、式神攻撃の種類が増え、同じキャラでも壱式と弐式で別の攻撃パターンを取れるようになった。コイン回収によるパワーアップおよび被弾によるパワーダウンが廃止され、時間制限もステージ後半のボス戦のみに課されるようになるなど、システム面を調整しつつ、キャラ演出やシナリオに重きを置いた作風は健在である。後にゲームキューブ、PS2、ドリームキャスト、Xbox、PCにも移植された。
本作の音楽を担当するのは島村陽一氏。アルファ・システム所属の作曲家で、前作に引き続き本作でも単独で作曲している。また、以降のシリーズ作品にも欠かさず携わっている。前作では不穏な雰囲気を前面に出したダークなトランス・ミュージックが中心だったが、本作ではトランスというコンセプトはそのままに、垢抜けた印象を与えるスタイリッシュなサウンドが揃っている。前作では道中とボス戦で曲が分かれていなかった（同じ曲が流れ続けていた）ため、一曲あたりの尺が長かったが、本作では別々の曲があてがわれていて、いずれも標準的な長さにおさまっている。サウンドトラックはオリジナル音源のもののほか、効果音も含めて収録された限定盤も発売されている。
ゲーム開始直後、高層ビルが立ち並ぶ都市上空を颯爽と駆け抜ける1面道中で流れるのがこの曲である。飛び跳ねるような躍動感を誇る高音のギターイントロが特徴で、曲全体を通して非常に鮮やかで爽やかな勢いに満ちている。疾走感あふれるトランス系の伴奏に、ポップでメロディアスな主旋律が重なり合うことで、軽やかなテンポと煌びやかなビートが見事に融合して絶妙な浮遊感を生み出している。都心の空を飛翔するさまを華やかに彩ってくれる一曲である。
いきなりものすごくノリノリで、一気にボルテージがマックスに跳ね上がるような曲ですね。ちなみにこの曲は公式サイトのエクストラの欄にてボス戦とともにmp3で公開されています。
