トライエースがおくるRPG・インフィニットアンディスカバリーより、
クリア後のシグムント戦およびイセリア・クイーン戦で流れます。
マイクロソフトとスクエニの共同プロジェクトとして登場した本作。月の力によって繁栄する世界を舞台に、封印軍の手によって月が鎖で縛られてしまった現状を打破すべく解放軍となって戦うことになる。シームレスかつフルリアルタイムで進行する戦闘、フィールド上の宝箱やギミックなどを発見することに重きを置いたシステム、総勢18名からなる大人数のパーティなど、挑戦的な試みを数多く取り入れている。また、トライエース作品おなじみのクリア後ダンジョン・セラフィックゲートや隠しボスのイセリア・クイーンなども完備されている。遊び応えのあるやり込み要素が詰まった仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは桜庭統氏。かつてトライエースの前身となる日本テレネットのウルフチームに所属していた作曲家で、本作含め、トライエース作品には軒並み参加している。本作では壮大な世界観に合わせて重厚なオーケストラサウンドが揃っていて、臨場感たっぷりな仕上がりとなっている。サウンドトラックは3枚組で発売されていて、一部の楽曲は試聴も可能である。
セラフィックゲートにて、シグムントやイセリア・クイーンとの戦いで流れるのがこの曲である。シグムントは主人公と瓜二つの容姿を持つ解放軍のリーダーで、対するイセリア・クイーンは本作においては主人公を慕う少女・ファイーナをモデルとしている、いずれも桁違いの強さを誇るボスである。そうした強敵との対峙の場面を彩るにあたって、イントロから迫力あふれるストリングスから始まり、その後も継続して力強い盛り上がりをみせる。勇猛果敢で威風堂々、最初から最後まで中弛みすることのない疾走感に満ちていて、特に50秒からのフレーズは弦の高音を、1分過ぎからは代わって低音を駆使することで、緩急自在の昂揚感を生み出す。息をつく暇もない怒涛の勢いを感じさせる一曲である。
出だしからすでに絶頂、それでいてその勢いを最後まで失わずに突っ走るという、戦闘の醍醐味が詰め込まれたとても格好良い一曲ですね。