デスモフモフがおくる横スクロールシューティング・ネコネイビーより、
はれうどん作曲、『Signal Red』。6面道中で流れます。
主にフリーゲームを制作する個人スタジオ・デスモフモフの初の有料ゲームにあたる本作。全7面構成、空飛ぶネコが襲い来るゆるキャラと戦うことになる。ゆるゆるな世界観と、その実とてもよく練り込まれたシンプルかつ爽快なゲーム性が特徴で、初心者でもカジュアルに楽しめるEASY、適度に刺激的なHARD、弾幕地獄のDEATHの三種類の難易度が搭載されている。抜群の使い勝手と快感を誇るボンバーで敵を一掃する面白さがとことん追求されていて、接近状態で敵を倒すとスコアとネコアイテム（ボンバーを使用するのに必要なもので、通常時でも大量に集まる）がいつもより増えるなどの嬉しい特典も完備されている。ゆるいが硬派でもある独特な魅力に満ちた仕上がりとなっている。後にスイッチに移植された。
本作の音楽を担当するのはいわみん氏、すくらっぷ氏、ネコ忍者コア（本作の制作者）氏、はれうどん氏、藤宮藍氏、gaburyu氏、GrayClip氏。フリー音源からは山口壮氏とMFP (Marron Fields Production)ことKurippertronixxx氏の楽曲を使用している。いずれもフリーランスで活動している面々である。本作では穏やかなハウス調や本格的なチップチューン、派手なファンク、熱いテクノなど、バラエティ豊かなサウンドが満遍なく取り揃えられている。サウンドトラックについては、フリー音源を抜いた形のものがPC版の購入特典として付属されている。
DAY 6「IN LIMBO」で流れるのがこの曲である。ビルやら蛇口やらが背景に浮かぶ謎の空間を進むことになるこのステージを、徹底的にビートで魅せるハードコアな曲調が彩る。激しいリズムが中心で、明確なメロディーラインが不在のまましばらく進むと、ちょうど中ボスが出現するあたりの1分36秒でようやく主旋律が奏でられる。とはいえ旋律と呼ぶには短いフレーズの反復に終始し、2分3秒になるとまた元の濃密なビートが押し寄せる。ゲーム中では2分54秒頃でループし、再度1分36秒にみられた幻想的な調べが紡がれる。ネコが主役の空中戦を熾烈に表現した一曲である。
この曲とともにボンバーで大暴れするとすごく合いますね。ちなみに難易度HARD固定・コンティニュー不可ですが、腕前次第で最後まで遊べる無料体験版も配布されているので、気になる方はぜひ。
