びっくりソフトウェアがおくる縦スクロールシューティング・Graze Counterより、
餅々々作曲、『GRAZE COUNTER』。ラスボス戦で流れます。
REVOLGEAR IIで知られる同人ゲームサークル・びっくりソフトウェアによる初の有料作品として登場した本作。時は23世紀、仮想空間ネットワーク・EDENが管理者からのアクセスを拒否したことでネットワーク上に人々の意識が囚われてしまい、人質解放のために二人のパイロットが立ち向かうことになる。開始時は2人、最終的には8人から自機を選べる全5面構成のレトロ風味な危険行為推奨系弾幕シューティングで、敵弾にカスることでゲージが溜め、強力なレーザー攻撃・グレイズカウンターを発動させるシステムが特徴である。カスることに重きを置いているため、自機の当たり判定は狭めで、一度カスった弾でも何度もカスることができるなど、非常に遊びやすい設計がなされている。練習用のモードやボスラッシュといった一通りの要素も完備されていて、EXPERT以外は易しめの難易度でサクッと爽快に危険行為を楽しめる仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは餅々々氏。もっちもっちもっち、MOTCHI^3などの別表記でも知られるびっくりソフトウェアの作曲家である。びっくりソフトウェア製にはKIRISAME BLADE 2以降の作品に参加している。本作ではオーソドックスかつレトロな雰囲気にあわせて、キャッチーでノリの良い王道ど真ん中のシューティングサウンドが揃っている。複数の楽曲に共通したフレーズを使うなどして統一感を出していて、親しみやすいゲームデザインに見合った耳馴染みの良さを誇る。サウンドトラックはSteamのDLCで配信されている。
ラスボス戦で流れるのがこの曲である。本作の題名をそのまま冠するだけあって、オープニングの『BOOT SEQUENCE』や1面の『IGNITE YOUR HEART』などとも関連性のあるメインテーマである。重厚なエレキギターに迸るような電子音が重なるイントロから始まり、続くフレーズは突き抜けるような昂揚感に満ちている。サビの最中はもちろん、その前後もラストバトルにふさわしい全力全開の盛り上がりを見せつけ、1分頃から主旋律が抜けて間奏を奏でるときでさえ、その勢いは留まるところを知らない。危険を顧みることなく前へ前へとひた走る感覚を見事に表現した一曲である。
すごく直球でいいですよね。この曲はややアレンジを加えた形でPVでも使われています。おすすめする気持ちも込めて、PVをどうぞ。
