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#1158 『トモダチクエスト・ゲームオーバー』(伊藤明日香・松岡大祐/トモダチコレクション 新生活/3DS)

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任天堂がおくるそっくりトモダチコミュニケーション・トモダチコレクションより、

伊藤明日香・松岡大祐作曲、

新生活の『トモダチクエスト・ゲームオーバー』(仮称)。

作中のゲームであるトモダチクエストでゲームオーバーになった際に流れます。

自分の分身であるMiiで家族や友人と交流するトモコレシリーズの2作目にあたる本作。前作同様、島の住人となるMiiを登録し、気ままに暮らすMiiたちの日常生活や人間模様を観察することができる。基本的なゲーム性は前作を踏襲しているが、結婚に加えて本作では新たに子供が生まれるようになり、子育てから独り立ちまで成長を見守ることができる。また、島の新施設として多彩なレジャーを楽しめる遊園地や、自由な構図で撮影できる写真館、帽子が買えるぼうし屋さんなどが登場し、遊びとコーデの幅が広がった。喧嘩と仲直りの仕様の調整、各種ミニゲームの追加、ファンシーな髪色を実現できる毛染めスプレーや一時的に幼いMiiを婚礼可能にする大人スプレーといった便利アイテムの新登場など、多くの面で前作よりも快適かつ順当に強化されている。また、3DSの通信機能にも対応していて、成長した子供が通信を介して旅立ったり、通信で特別なアイテムを輸入したりする要素が搭載されている。前作以上にチャーミングでシュールな新生活を送れる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは伊藤明日香氏と松岡大祐氏。伊藤氏は当時、松岡氏は現在も任天堂に所属する作曲家である。伊藤氏は前作に引き続き作曲している一方で、松岡氏はシリーズ初参戦である。前作でも曲数は充実していたが、本作ではさらに増え、曲尺は長くない分、いろんなシチュエーションに応じたバラエティ豊かな楽曲群が揃っている。のどかなチルアウト、お洒落なジャズ、華やかなオーケストラ、熱いロック、素朴なチップチューンなど、様々なジャンルを網羅的に収録している。前作と異なりサウンドトラックは未出のため、曲名は前作の命名規則に則った便宜上の仮称とする。

トモダチクエストでゲームオーバーになった際に流れるのがこの曲である。トモダチクエストは作中に登場するレトロゲームで、遊園地で一日一回100円でプレイできる4人パーティ制のコマンド戦闘RPGである。あえなく全滅してしまった状況を彩るにあたって、質素で味わい深い伴奏と、悲痛な響きを帯びた主旋律を組み合わせることで、心に染みるような強い無念を滲ませる。12秒からはオクターブを下げ、全体的にリバーブがかかったような独特な音色を取り入れることで、ますますゲームオーバーの余韻に浸らせてくれる。メインフレーズを二度繰り返した時点で1ループが完結するため、曲の尺は1ループ24秒ほどと非常にコンパクトだが、その短さがかえって往年のレトロゲームらしさを引き立たせる。心地良い哀愁に満ちた一曲である。

トモクエは短いですが運次第で割と全滅しやすいバランスなので、この曲もそこそこ聴く機会があるかもしれません。メロディーにどうも聴き覚えがある気がしますが、しいて言うならFF11の『Tarutaru Male』をスローテンポ化してレトロアレンジした感じですかね。

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