NAT Gamesがおくる学園×青春×物語RPG・ブルーアーカイブより、
Mitsukiyo作曲、『Rollling beat』。指名手配と特別依頼のメニューで流れます。
韓国のNEXON傘下のNAT Gamesが開発し、Yostarが運営する基本プレイ無料型のスマホアプリとして登場した本作。数千の学園から成る超巨大学園都市・キヴォトスを舞台に、連邦生徒会長が設立した連邦捜査部・シャーレの顧問に赴任した主人公は、生徒と協力しながら各地の問題を解決していくことになる。アニメチックな美麗なグラフィックで描かれる表情豊かな美少女たちとの交流要素と、最大6人編成でセミオート進行のリアルタイムストラテジー型の戦闘システムが特徴である。日常を謳歌しつつ戦いに身を投じるストーリーモード、生徒との触れ合いとハウジング機能を兼備したカフェ、APを消費してステージを攻略する任務、レイドボスに挑む総力戦、他のプレイヤーと戦うPvP要素の戦術対抗戦など、シナリオ面・戦闘面ともに様々な遊びが用意されている。近未来SFの美少女学園モノならではの居心地の良い世界観と戦術的なゲーム性が融合した手堅い仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのはKARUT氏、Nor氏、Mitsukiyo氏。KARUT氏は主に音楽ゲームなどを手がける作曲家兼DJである。Nor氏はAice room名義でも活動している作編曲家で、バーチャルタレントへの楽曲提供をおこなっている。Mitsukiyo氏はカタカナのミツキヨ名義でも知られるフリーランスの作曲家である。三名とも韓国出身の気鋭のサウンドクリエイターである。本作では日常に寄り添う爽やかで耳当たりの良いフューチャーベースやローファイハウス系の電子音楽が揃っている。サウンドトラックについては、現時点ではVol.3まで存在する。
指名手配と特別依頼のメニュー画面で流れるのがこの曲である。いずれも素材や資金集めに役立つため、おのずと周回することになりやすいコンテンツである。静かだが独特なスピード感のあるイントロで始まり、エレクトリックピアノと思しき丸みを帯びた電子音を駆使しつつ、音階を上り下りしながら勢いを蓄えていく。13秒から加工されたボイスが加わることで、癖になるようなリズミカルな響きを生み出す。25秒以降はそれまでのチルアウト風のノリから脱して派手に盛り上がるようになり、さながら電気大正琴とでも言うべきユニークな音色が朗々と奏でられる。48秒頃で再びボイスが参戦すると、非常にポップでスタイリッシュな雰囲気を漂わせ、いつまでも聴き続けられるような心地良い満悦感に浸らせてくれる。明るく眩いセンスに満ちた一曲である。
フューチャーベースなどのジャンルは好きな人はとことん嵌まるイメージがありますね。
